「歌うことは、ストレス発散にもなり、健康面でも効果的である。」
これは、多くの人が経験的に実感していることでしょう。
TAGの参加者も、「仕事で疲れはてて練習に参加しているが、ゴスペルを歌ったあとはすっきり帰宅できます」という人が多い。
家であまり家族と会話がない。
会社でも(隣の同僚とさえ)メールで会話し、無声状態で仕事が進んでいく。
そのような「声を出さない、出せない」環境はやはりストレスです。
そんな中「気持ちよく大きな声で歌う」ゴスペルは、
精神健康面で大きなメリットがあることでしょう。
そしてもう一つ、ゴスペルには肉体健康面での大きなメリットがあります。
私は整体をするときに、「呼吸と姿勢の指導」も行います。
呼吸は「ハート呼吸法」という、独自の呼吸テクニックで、(参考資料はコチラ)
内臓下垂の解消や、お腹のポッコリ解消等いろいろ効果があります。
このハート呼吸法の特徴を一言で言うと
「肺活量を増やし、かつ、息をうまく使い切る。」
多くの人の呼吸を指導しつつ観察していると、喉を絞め、
息を押しつぶす呼吸をしている。このような呼吸法では、
息が浅くなり、内臓も下がり、体も固くなる。声も出にくい。
ハート呼吸法は、喉をゆるめ、肋骨(と肺)の動きを高め、
横隔膜を意識的にコントロールできるようにする練習法です。
そうすることで肺活量が一気に増大するのです。
肺活量が増えるメリットは、「胸の響き」に直結すること。
そう、あの黒人シンガーの野太くも心地よい「ボェェ〜」という響き。
あの響きは巨大な肺活量いかして声を響かせているのです。
その肺活量を増やし、それを生かす秘訣、それは呼吸法にあるのです。
呼吸の練習を通して、喉や胸をゆるめ、肺活量を増やし、
息をうまく使えるようにすれば、体にとてもいいです。
そして、体にいいだけではなく、黒人シンガーの響きを手に入れる
大事な鍵を手に入れることにもなるのです。
TAGは楽しいだけではない。
歌がうまくなるだけではない。
友だちが増えるだけではない。
呼吸がよくなり、姿勢が良くなり、いい声になる。
そんな活動を続け、年々仲間が増えてきました。
また仲間同士の信頼関係もじわじわと深まっています。
ますますこのすばらしい活動が発展するように、呼吸・姿勢を通して
微力ながらサポートさせてもらいたいと思います。